●IBM 流体軸受けHDDの留意事項

※このリンクの元ページに戻る場合は、インターネットブラウザの「閉じるボタン」を押してください。
（リンク先のホームページを新しいウインドとして開いているもので・・・）
※表の表示が不正な場合

IBMの流体軸受けを採用しているHDDの留意事項と言うか考察です。
IBMの流体軸受けを採用したHDDは動作音（HDDモーターの回転音）が静で良いのですが、HDD換装前のHDDと比較して消費電力が大きくなっています。従って、標準で流体軸受けのHDDでないサブノートパソコンのHDDを流体軸受けのHDDに換装した場合、サブノートパソコン側の電源容量が不足して動作（起動）しない場合が考えられます。

また、話をややこしくしてるのは、IBMの発表しているスペックシートの仕様とHDD本体に張られている仕様を記載したラベルの消費電力の値が次の様に食い違っている事です。
さて、どちらの消費電力値を信じて良いのやら・・・(^^;

IBM HDDのIBM発表仕様（スペックシート）によると9.5mm厚さのHDDは、流体軸受けの有無を問わず始動時最大消費電力は4.7W（940mA）となっています。
しかし、9.5mm厚さのHDDに張ってある仕様を記載したラベルの始動時最大消費電力は次のようになっていて、２倍の消費電力の開きがあります。
・非流体軸受けのもの・・・・・500mA（HDD換装前）
・流体軸受けのもの・・・・・・1,000mA（HDD換装後）（1,000mA＝1A）

従って、サブノートパソコン側のオリジナルのHDDが非流体軸受け（電源余力が少ない）のものでは流体軸受けのHDDにHDDを換装した場合、十分にHDD始動時の電力が供給されずHDDが始動（起動）できない問題が発生すると考えられ、この部分に留意が必要となります。
現在の所、不動作情報などがなく確証はありませんが次のIBM ThinkPadシリーズで流体軸受けのHDDが動作するものと思われます・・・無責任モードです m(_ _)m
　・ThinkPad 235シリーズ
　・ThinkPad 240シリーズ
　・ThinkPad X20シリーズ
　・ThinkPad S30シリーズ
（小生、TP235、TP240、TP X20、TP S30、を所有してますが、予算の都合と言うか、早い時期にHDDをDJSA-220に換装しちゃったりとか元からDJSA-220だったりで（笑）、今だ流体軸受けのHDDに換装できていません。と言う事で小生は流体軸受けのHDDでこれらの機種のHDD換装実績はありません（爆））

また、IBM製HDDに比べて東芝製のHDDは仕様ラベル上の消費電力は200mA多い700mAとなっています。この消費電力が大きい東芝製HDDが動作するサブノートパソコンであればIBMの流体軸受けのHDDも動作すると考えられます。

（凡例 ： 地の部分が白いものは流体軸受けHDD、地の部分がグレーのものは非流体軸受けHDD）

（IBM発表のスペックシートを参考にして本表を作成）